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映画『アルキメデスの大戦』感想。ネタバレ無し/信念を貫くものの強さ

2019年7月26日公開の映画『アルキメデスの大戦』を見てきましたので、感想をまとめたいと思います。

 

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画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/

どんな映画?

100年に1人の数学の天才と呼ばれる男が、戦争を止めるために数学を駆使して活躍す映画です。

話の大筋としては
海軍で次の新しい戦艦を作るにあたって、「日本の象徴となるような超大型戦艦」を作るか、「次世代の戦いを可能とする空母」を作るかの2つの派閥があり、主人公は空母派にその数学の能力を買われて海軍に誘われます。

もともと主人公は軍人嫌い。帝大の数学科に在籍していたが、ある理由で退学になってしまっています。

しかしながら、数学の研究のためにアメリカの大学へ入学が決まったタイミングで海軍から声がかかります。

「戦争を止めたい」その一心で、「超大型戦艦」派の建造にかかる見積もりの不正を暴くために殆どの情報がない中、建造費にいったいいくらかかるのかを数学で導き出していく物語です。

 

面白いの?面白くないの?

これは1人の男が信念を貫くためにはどんなことでもやるという物語だなと感じました。

数学は自分が定義する「美しいさ」を追い求めるために必要ないもの。「美しい」ものには全て数字的な秘密が隠されており、主人公はそれを解き明かさずにはいられない性格。

そして「数字は嘘をつかない」という信念も持っています。

 

どこが面白いの?

「美しいものの秘密」を追い求めながらも、その秘密を解くためにはどんなに泥臭いことも厭わないという姿に感銘を受けます。

「戦争を止めるため」という一点を目指しながら、なんの情報もない戦艦の見積もりをだす。その為にはできることはなんでもやる。

信念を貫く為ならどんな立場の者にも物怖じしない。信じる物をもつ者の強さを感じます。

 

どんな特徴があるの?

クライマックスでは、2転3転4転の展開を見せてくれます。見ていて最後までしっかりと思考させてくれる内容の映画となっています。

「戦争を止める」というテーマについて観客を様々な角度からアプローチしてくれる展開になっています。

 

誰が出てるの?それはどんな人なの?

主人公は菅田将暉が演じています。彼の身体全てを使った演技が魅力的。特に怒りの表現が好きです。

 

オススメなの?オススメじゃないの?

1人の信念を持った男の物語であると同時に史実から着想を得た物語でもあるので、歴史的事実と照らし合わせながら見るのも面白いかと思います。 

冒頭の先頭シーンでも感じましたが、ただの綺麗事や美談だけでは語られていない、それだけにさせない演出にも納得。

戦争を描く上では本当に大切なことだと思います。

 

デートで見に行っても大丈夫?

数学と聞くと難しそうに感じる人もいるかもしれませんが、映画の内容としては難しくありません。

テンポも良く、見やすくまとまっていまっているので、どんな人でも見ることができる映画となっています。

デート時で見る際に気まずくなるような内容もありませんので安心してみることが出来ます。

ただ、感銘を受ける具合で見終わった後に感想に温度差が出来るかもしれません。

 

まとめ:信念を貫くものの強さ

正直、菅田将暉目当てで見に行きましたが、クライマックスの入り組み方には期待以上の面白さを感じました。

敵の不正を暴くという目的の為に、突き進んできた主人公が天才ゆえの業のようなものが最後に見え隠れするのもまた良い。

正しさが何なのかわからない世界で自分の信念を持つ者の強さと、世界の大きさを感じることが出来る映画でした。