映画『小悪魔はなぜモテる?!』感想。ネタバレ無し/嘘をつくけど嘘つかない
映画『小悪魔はなぜモテる?!』をNetflixで見たので感想をまとめたいと思います。
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- どんな映画?
- 面白いの?面白くないの?
- どこが面白いの?
- どんな特徴があるの?
- 誰が出てるの?それはどんな人なの?
- オススメなの?オススメじゃないの?
- デートで見ても大丈夫?
- まとめ:嘘をつくけど嘘つかない
どんな映画?
主人公のさえない高校生女子が親友からの週末の誘いを断るために「デートの予定がある」と嘘をついてしまったところからはじまり、後日親友にデート内容の説明を求められた時『ヤッた』と答えてしまったところから学校中に広まってしまう。
それ以降、注目を集めるようになってしまい、真実を知っている人から「僕とヤッた」事にしてほしいという依頼が舞い込んで、どんどんと嘘が上積みされていってしまいう。
映画ではそれを主人公の語りというかたちで物語が進んでいきます。
面白いの?面白くないの?
最初は嘘をつく事でどんどんと明るくやり手になっていく話なのかなと思っていましたが、全然違いました。
邦題にも少し違和感です。
モテの要素はほとんどなく、使われているだけという印象。
しかしながら主人公がとても優しく、自分が嘘をかぶる事でこの人が前向きになれるのならと多くの人の為に嘘を重ねていきます。
その事によってアンチが生まれたり、教師からは注意人物としてマークされてしまったり。
どこが面白いの?
最初は見栄をはるための嘘だったはずが、だんだんと人の為に嘘を重ねることで、自分と向き合っていくというかたちが新鮮でした。
本当に強い主人公だから成立し得る内容だなと思います。
どんな特徴があるの?
古い恋愛映画のオマージュがあります。私はそれがわからなかったのですこしもったいなかったかなと思います。
誰が出てるの?それはどんな人なの?
主演は映画『ララランド』のエマ・ストーン。この点だけ、全然さえなくないじゃんと突っ込みたくなるポイントです。
オススメなの?オススメじゃないの?
邦題で食わず嫌いはもったいない作品だなと思います。
主人公が自分のために嘘をつくのではなく、人のために自分の嘘を重ねていってしまう強さを感じることができます。そしてその様子をしっかりと見守ってくれる人もいます。
今思えば主人公は嘘を重ねてきましたが、自分自身には嘘をついていなかったかもしれません。
だから自信をもって行動できたのではないかと思います。
デートで見ても大丈夫?
直接的な表現ではありませんが、下ネタ的なシーンもありますので注意が必要です。
また、男女関係に伴うさまざまなシュチュエーションが出てきますので価値観の会話にもなりそうです。
まとめ:嘘をつくけど嘘つかない
もっと自己中心的でぶっ飛んだ主人公をイメージしてきましたが、実際は全くの逆でした。
嘘を重ねるが自分には嘘をつかないという、一見相反する部分を表現した内容に心動かされました。
Netflix映画『紅海リゾート』感想。ネタバレ無し/映画本来の魅力
Netflixオリジナル映画『紅海リゾート 奇跡の救出計画』を見ましたので感想をまとめたいと思います。
どんな映画?
実話をベースとした物語で「紅海リゾート」という偽のホテルを経営し、難民を国外へ逃がしたアメリカの諜報部員達の話。
面白いの?面白くないの?
日本ではどうしても馴染みがない難民の問題について考えるとてもいい機会になるんじゃないかと思います。
クリス・エヴァンス主演でマーベルシネマティックユニバースでキャプテン・アメリカとして馴染んでいる人はとても見やすいと思います。
どんな特徴があるの?
実話をベースとした物語という事で、どこまでが本当でどこまでがフィクションなのか。
しかしながらこの場合はフィクションでも描くことが難しい現実が実際に起こっていたりしたのかなと思います。
オススメなの?オススメじゃないの?
テンポよく見られるエンタメスパイ映画としてもとてもいいと思いますし、知らない現実を知るきっかけとして見るのもいい。
クリス・エヴァンスが出ているという理由だけで見るのもいいと思います。実際私はそうでした。
ただ、それだけの理由だけで知らなかった世界を知ることができる。
いつ、どこで、誰に殺されるかもわからない。そして殺されたとしても、その死を悲しんでくれる人の元へも帰ることが出来ない。そんな状況の中で、人を助けるために命をかけて闘う。誰に賞賛されるわけでもない。「ただ助けたい。助けなければならない」という使命感だけで立ち向かえるのは本当に言葉がありません。
デートで見ても大丈夫?
内容としては特に問題ないと思います。しかし、ただ娯楽映画というわけではありませんので、パートナーのタイプや人柄によっては避けた方がいいかもしれません。
とはいえ、このような世界の難しい問題も一緒になって考えることが出来る間柄はとても素敵だと思います。
まとめ:映画本来の魅力
エンターテイメント映画も大好きですが、映画の魅力はそれだけじゃない。世界で起こっている知らない事やこれまで触れてこなかったことに触れさせてくれる。
特に娯楽映画として興収を求められる作品ではなかなか描きにくい事をNetflixでは存分に描くことができる。
映画が持つ本来の魅力が新しく生まれ変わった形でまた姿を見せているのではしょうか。
Netflix映画『シーユーイエスタデイ』感想。ネタバレ無し/信念の強さ
Netflixオリジナル映画『シーユーイエスタデイ』を見ましたので感想をまとめたいと思います。
どんな映画?
高校生男女二人組の物語で、科学的展にけて、タイムマシン制作に励んでいます。
無事、タイムマシンが完成するのですが、そこから悲しい出来事が起き、そのタイムマシンで過去に戻ってやり直そうとする物語です。
黒人差別がトラブルの根底にある事が描かれている作品になっています。
面白いの?面白くないの?
タイムトラベルという夢のある要素であるが、語られる物語は全体的悲しいです。
タイムマシンが完成し、それが表彰されマサチューセッツ工科大学に入学することを夢見ていた少女が、悲しい現実をやり直すために奮闘する姿は、リアルの世界に対してのメッセージがしつかりとのっていると感じる事が出来ました。
現実でも起こり得る時間だからこそ、なぜこんな事が起きてしまうのかという憤りと、それをなんとかして取り戻させてあげて欲しいという気持ちが募ります。
どこが面白いの?
やはり、タイムトラベル物としては、「過去の自分と会ってはいけない」「過去が変わると未来も変わる」といった内容やタイムパラドックスの表現が面白いです。
どんな特徴があるの?
ラストシーンが現在の映画としてはとても特徴的です。人によっては苦手な人もいると思います。
しかしながら、私は「リアルな世界が変わらなければ…」というメッセージ生があるように感じます。
しっかりとこちら側が想像・思考する余地を与えてくれています。
オススメなの?オススメじゃないの?
タイムトラベル物としては見るのも面白いと思いますが、スケールは小さめ。彼女らの日常の中だけで完結する問題なので、その範囲内での出来事になります。
しかし、その日常の中で起きている本当に大きな問題をテーマとしているので、これはエンタメとしても面白いし、社会問題を考える上でも見ておくべきだと思います。
デートで見ても大丈夫?
特に問題は無いと思いますが、社会問題の話になり価値観の話題にも及ぶ可能性があるので、その点踏まえてご鑑賞するのがいいでしょう。
まとめ:信念の強さ
社会問題をしっかりと取り扱い、メッセージとして作品にのせ、それを見ている人に届ける事ができるのも映画の魅力の一つだと改めて感じました。
そういう作り方をしている、そういう信念が現れている作品は画に力強さを感じます
また、タイトルが素晴らしい。物語の全てを表していて、映画を見終わった後でも噛み締める事ができます。
映画『ゾンビランド』感想。ネタバレ無し/人が求めているもの
映画『ゾンビランド』をAmazonプライムビデオのレンタルで見たので、感想をまとめたいと思います。
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どんな映画?
ゾンビの世界で主人公の4人グループが安全地帯を求めて旅をするコメディ映画です。
ゾンビとありますが、ゾンビはほとんど出てこず、ゾンビで怖がらせるような演出もほとんどありません。
ゾンビの世界になる前に4人それぞれはどのような生活をしていたのか、どうやって生き延びてきたのか、そして、4人はどのように出会うのか、ゾンビの世界での人との繋がりを描いた作品になっています。
面白いの?面白くないの?
ゆるいギャグ満載の映画でとても楽しい。
しかしながら、日本人には分かりづらいギャグも多いので、見慣れてない人はイマイチとも思うかもしれません。
どこが面白いの?
ゾンビ映画にもかかわらず、ほとんどゾンビが出てこない。出てきたとしてもギャクの要素として処理されてしまうといった、私の中のこれまでのゾンビ映画の印象を変えてくれました。
ゾンビを期待してみると、すこし拍子抜けしてしまうかもしれません。
誰が出てるの?それはどんな人なの?
映画『ララランド』で主演女優を務めたエマ・ストーンが出演しています。出演当時はまだ駆け出しの頃だったとか。
オススメなの?オススメじゃないの?
これは家でゆったりと見るのにオススメな映画です。
デートで見ても大丈夫?
デートで見ても特に問題は無いと思います。ちょっとしたロマンスのシーンもあります。
まとめ:人が求めているもの
自分たち以外はほとんどがゾンビの世界で、人と人の出会いや繋がりを描いています。自分しか生き残りがいないと思っている極限の状態で、出会う人とはどのような繋がりになるのか?自分の身を守るために生きてきた状態であれば、そう簡単に相手を信じることが難しいのは納得できます。
ウォーキングデッドシリーズなどでは、その状態の中で人との争いが描かれます。
それに比べるとこの映画は平和的。コメディの要素がしっかりとちりばめられているのでシリアスな雰囲気もなりづらい。
しかしながら、主人公4人のそれぞれがゾンビの世界になる前から追い求めていたものがわかった時、この映画の本質を感じるようでした。
と言いつつも、何も考えずに見ているだけで楽しめるような内容にもなっている映画です。