映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う！』感想。ネタバレ無し。／人は変われる？変われない？

映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う！』をNetflixで見たので感想をまとめたいと思います。

（※注意：記事にネタバレは含まれませんが、映画の驚きを100%味わうためには下記に掲載してあるポスターのテキストは読まない方がいいです。また、同様にあらすじや予告編も見ないことをオススメします。）

画像出典元：filmarks.com／https://filmarks.com/

どんな映画？

冒頭、高校の仲間5人が卒業の日に、自分たちが暮らす街のパブ12軒を制覇しようとした楽しい思い出話からスタート。主人公はそれを再度実行すべく、当時の仲間たちを集めます。現在では主人公以外の4人はそれぞれカーディーラー、建築士、不動産セールスマン、弁護士としっかりと働いている。主人公だけが当時のまま変化のない状態です。しかしながら、4人は主人公の当時から変わらぬ口車に乗せられて集合し、12軒のパブ巡りを始めるという物語です。

面白いの？面白くないの？

最高に面白かったです。これは完全にNetflixのサムネイルとタイトルのみで判断して見始めたのですが、途中から急展開。

主人公だけが変わらないまま歳をとって、4人との違いを受け入れて一歩踏み出す物語かなと思いながら見ていたのですが、そんな一筋縄でいくような作品ではありませんでした。（いい意味で）

高校生が大人になって、当時の思い出話をしながら、今との現実の差を痛感するというところまでは同じだったのですが、この映画は「それでもいいじゃねえか！俺たちは自由が欲しいんだ！」と貫き通す映画です。

どこが面白いの？

最初は乗り気じゃなかった仲間たちが少しずつ主人公に乗せられて、当時を思い出しながら楽しもうとする流れは観ていて楽しい。

しかし、共通の敵が現れてからはそれぞれ5人が一致団結していく感じがまたいい。

そしてクライマックスシーンでは主人公が今置かれている状況と、なぜ今こんなことをしているのかがわかるシーンも仲間との絆が感じられてまたいい。

どんな特徴があるの？

特徴的なのはトンデモ展開。青春を懐かしむおっさんたちの映画かなと思って見ていたのでビックリしました。

なので、あらすじやトレーラー、Netfilxのサムネイルに合わせていると流れてくる動画などを観ないようにした方がいいです。

そっちの方が絶対に楽しめます。

オススメなの？オススメじゃないの？

「あの頃は良かったな」と昔の仲間とよく飲む人にはもちろんオススメです。（“あの頃”が思い出せるような映画になっています）

また、今の日常に違和感やズレを感じる人にもグッとくるものがあるような内容になっているのではないでしょうか。

デートで見ても大丈夫？

これはデートでもぜひオススメしたい映画です。高校時代の思い出話なんかもできるかもしれません。

しかしながら「当時こういうことあった？」「当時、どんな人と付き合ってた？」という質問は高確率で出てくると思うので、その準備はしておいた方がよさそうです。

まとめ：ラストはちょっと気になった

「中年の親父が過去と現実のギャップを受け入れて成長していく話」という前提で見ていたので、ラストシーンは少し気になりました。

ただ、この記事を書いていて、「そもそもそういうメッセージではないので、あのラストは、あれはあれでアリかな」とも思います。

人はどこまで行っても原体験を忘れることはできない。それならその原体験に従って人生を過ごした方が豊かに過ごせるんじゃないかなと感じました。