映画『ゴジラvsデストロイア』感想。ネタバレ有/歴史は繰り返してしまう
ゴジラ キング・オブ・モンスターズを見てから気になっていたのでAmazonプライム・ビデオで見ました。プライム会員だと無料で見れます。
※注意:この記事には1954年版『ゴジラ』と『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/
どんな映画?
ゴジラが住処にしていた島が消失するところから物語は始まります。そして、ゴジラの体が赤く発光し温度が上がり続け、このままでは大爆発を起こし地球消滅してしまう。人類はこれにどう対処するのか?というのが物語の大筋です。
私は1995年公開当時『ゴジラvsデストロイア』を劇場には見に行けず、レンタルで見ていたのですが、もう24年前の作品になるので内容全然覚えてなかったです。
当時の映画公開時のキャッチコピーは「ゴジラ、死す。」
面白いの?面白くないの?
これはただのモンスター映画ではなく、それぞれの意味を理解しながら見ることでどんどん面白くなる映画だと思います。
なぜゴジラは生まれたのか、そして今滅びゆこうとしているのか。そして、このタイミングで現れるデストロイアという存在。ゴジラジュニアの存在。
歴史は繰り返し、人は過ちを繰り返す。そんなメッセージ性を受け取ることが出来ることで何倍にも面白く感じることができるんじゃないでしょうか。
1995年の作品ですが、今見ることによって、また公開当時とは受け取り方が変わるんじゃないかなと思います。
どこが面白いの?
今回の『ゴジラvsデストロイア』は1954年に公開された一番最初の『ゴジラ』との繋がりを強く感じます。
実は私も今回知ったのですか、芹沢博士というキャラクターは1954年版の『ゴジラ』から登場してたのですね。
『ゴジラvsデストロイア』では、そのキャラクターの孫が出てきたり、1954年版の『ゴジラ』でゴジラを葬った兵器「オキシジェンデストロイヤー」が出てきたりします。
(芹沢博士も「オキシジェンデストロイヤー」も『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にも出てきましたよね。)
どんな特徴があるの?
1995年の映画なので、ゴジラや戦闘機は着ぐるみやミニチュアで撮影されています。
CGに見慣れてしまっていると、少し違和感がありますが、1995年当時にこれを撮影していたのかと思うスゴイとしか言いようがないです。ゴジラのサイズ感もほぼ違和感なく描かれています。
オススメなの?オススメじゃないの?
キャラクターに込められたメッセージ性を紐解くことが好きな人には是非オススメです。
ゴジラが持つ意味と、ゴジラを倒すために作られた兵器でデスロイアが生まれてしまうという意味。
ゴジラが滅びゆきその先に何が起こるのか、映画のラストで描かれています。そこにも意味が込められていると私は感じました。
デートで見ても大丈夫?
パッと見は少し古いモンスター映画なので、怪獣が苦手なパートナーとはオススメできません。
ただ、キャラクターや存在に意味を見出せるパートナーであれば、十分に語り合うことができるテーマではないかなと思います。
人とは、戦争とは、テクノロジーとは、人の業に触れる会話になりそうです。パートナーとの間柄を見極めてから鑑賞することをオススメします。
まとめ:いつも先入観が邪魔をする
正直モンスタープロレス映画だと思って軽く鑑賞としてました。しかし、それぞれのキャラクターに込められたメッセージ性に迫ることで、重厚な感覚に陥ります。それは、今の時代だからこそ言えるのかもしれないなという感覚にもなります。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズで興味を持ったよ」って人でも楽しめる内容になってると思います。
是非、滅びゆくゴジラの結末をご確認ください。