映画『アメリカンアニマルズ』感想。ネタバレ無し
少し前に映画『アメリカンアニマルズ』を見てきたので、感想をまとめたいと思います。
どんな映画なの?
映画の内容としては、「大学生4人組が大学の図書館にある歴史的に貴重な本を盗む計画を立て、実行する」というもの。
実際に起こった事件を映画としたものになっています。
よく「実話を元にした映画」はありますが、この映画は「実話を映画化」していますと公式が協調しています。
実際に見た感想としては、予告編で感じた印象と、見終わった後の印象は全く異なりました。
「実話を元にした映画」はエンターテイメント性を持たせるために脚色されることがあります。私は予告編を見た段階で、この映画に無意識のうちにそれを求めてしまっていたんだなと感じました。
見終わってしばらく経った今だからこそ、「実話を元にした映画」と「実話を映画化」の違いがしっくりきています。
どんな特徴があるの?どこが面白いの?
この映画の特徴として、実際に事件を起こした4人をはじめ、その関係者が出演していることです。本人たちは役を演じているわけではなく、インタビューを受けるかたちで出演しています。
本人インタビュー
↓
役者さんが演じる再現シーン
↓
本人インタビュー
↓
役者さんが演じる再現シーン
という流れて映画が進行していきます。私はこのようなカタチの映画をこれまで見たかったことがないので、新鮮な感覚になりました。
オススメなの?オススメじゃないの?
これは「自分はなにものなのか」「自分はなにものかになれるんじゃないか?」「きっかけさえあれば自分も何者かに」と考えている人には是非オススメです。
彼ら4人はその矛先が「歴史的に貴重な本を盗む」という方向に向いてしまった。
この映画は誰にでも起こる可能性のありえる身近なことなのではないかと思います。
そして、クライマックスに進むにつれて彼らがどうなっていくのかを劇場で確認して欲しいです。
デートで見に行っても大丈夫?
デートで見に行くには、パートナーがどの様な人かによります。
この映画は、大学生、社会人、20代、30代、40代、50代、60代によって感想が全く違ってくるんじゃないかなと感じています。
それは、その人の「常識に対するスタンスの違い」にも表れてくると思います。
「この人たちはなぜこのようなことをしたのか?」
「馬鹿な奴らだな」
「この人たちの気持ちわかる」
「なんであの時、あのような行動をしてしまったのか?」
などなど、いろいろな感想が出てくると思います。ただ、その感想にはその人の「常識に対するスタンスの違い」「自分自身への向き合い方」も反映されているのではないかなと。
結構人間性が出る部分だと思うので、「誰と行くか?」「誰と感想を共有するか?」は重要になってくるので、その点慎重になることをオススメします。
まとめ
「アメリカンアアニマルズ」私としては、今までであったことのないタイプの映画でしたので、新鮮に楽しめました。予告編のイメージで見に行くと少し違った印象を受けるかもしれません。
映画を見る時は期待などをフラットな状態にし、目の前で展開されることに素直に向き合うことをオススメします。