映画『セブンティーンアゲイン』感想。ネタバレ無し

映画『セブンティーンアゲイン』をNetflixで見たので感想をまとめたいと思います。

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主人公が17歳に戻って人生を変える物語。観る前はタイムスリップして過去を変えて未来を変えるタイプの映画だと思っていたのですが、全然違いました。

周りは今の状況のまま、自分の姿が17歳の頃の自分に戻ってしまうという話。主人公は、人生で後悔している事をやり直すべく、高校に通い始めるのですが、そこには自分の娘と息子も通学している学校。そこで、主人公は自分の知らない子どもたちの様子を見て、サポートを始めます。

また、離婚協議中の妻にも息子の友達ということで近づき、少しづつ心を通わせていきます。

タイムスリップではなく、今をどう変えるかというところに焦点が当たっているのが面白いと思いました。

主人公が17歳の自分の姿を借りて、これまでできていなかった家族と向き合う事ということが思いっきり描かれています。

同じ言葉なはずなのに、どうして親子だと届かないのか。どうして17歳の姿であれば主人公自身も全力で向き合うことができるのか。

コメディーだと思って見ていましたが、各シーン親父の愛情があふれる良いシーンばかりです。

イジメられている息子を助けたり、とんでもない彼氏から娘を守ったり、17歳の姿で妻を口説いたりとするのですが、ソワソワしながら見ていました。

もどかしいような、じれったいような、でも親父の愛情を感じるような。

これまで主人公自身ができていなかった事を改めて全力でやっているというふうに見ると胸にくるものがあります。

タイムスリップではなく、今の状況のまま17歳の姿に戻るというのが特徴的。

過去を変えて、未来を変えるというのは良くありますが、今といかに向き合うかところに初めからフォーカスされていて、主人公が全力でそれに取り組んでいるのがとても良い。

やはり、今をいかに変えるかでしか状況や未来は変わらないのだなと感じます。

こちらも、17歳の主人公を演じるのはザック・エフロン。『ネイバーズ』のような突飛な役ではなく、今回は好青年な役です。

これは是非ともオススメしたい映画です。「今と向き合う」というテーマでありながら、それをコメディーというかたちでポップに描かれているので、めちゃくちゃ見やすい。

また、最後には間違いだらけだった旦那が妻に対して今の気持ちを伝えるシーンはホロっとさせられます。

これはパートナーと一緒に見ても楽しめる内容となっていると思います。スクールシーンなどではあるある話ができたり、当時の自分たちと重ねて見ることもできると思います。

また、主人公と妻のように愛情を確かめるような会話に発展するかもしれません。

つくづく映画はタイミングかと思うほど、今この映画を観てよかったと思います。

コメディの軽さや面白さをそのままにしっかりとした軸のあるテーマで作られていて、押し付けがましくないとても良い映画です。

映画はいつも直観で選んでいますが、無意識のうちに求めて、たどり着いているのかもしれないと思うほど、その時に自分の心に必要な内容の映画を出会うことが多いです。

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