映画の話をします

映画の話をします

映画、海外ドラマ、僕の好きなもののことを書いていきます

映画『マネーショート』感想。ネタバレ無し。/逆転劇を華麗に描いている映画ではない

2015年に公開された映画『マネーショート』今更ながら見ましたので感想をまとめたいと思います。

https://d2ueuvlup6lbue.cloudfront.net/attachments/44646581c0bc8627a2a2acaff57419d1aec807b2/store/fitpad/260/364/14b7036c2f3572b162e80f8b2a27d07613f0d7a1595a8026b334e7d7c889/_.jpg

画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/


どんな映画なの?

2008年に起きたリーマンショックの裏で、その事態を予見し大金を稼いだ極々一部の人たちを群像劇的に描いた作品になっており、登場人物も実在の人をモデルにしています。事実をベースにした物語となっており、2015年のアカデミー賞脚色賞にも輝いている作品です。

面白いの?面白くないの?

めちゃくちゃ面白かったです。僕が事前に感じていたイメージとしては「一発逆転勝利」的描かれているというものでしたが、それとは少し違いました。

日本でもニュースとなり、影響を受けた人も多いリーマンショックですが、その実態を完全に理解している一般の人はどれぐらいいるのでしょうか。

そんなリーマンショックがどうして起こったのか、何が原因だったのかをなるべく分かりやすく、そしてシニカルに描いているのが本作となっています。

証券に関する専門用語が多く出てきて、難しい内容になっているので、最初は言葉に追いつくのが大変ですが、見進めていくうちにリーマンショックの大枠は理解できるようになっています。

セレーナ・ゴメスの例え話がめちゃくちゃ分かりやすいです。

どこが面白いの?

映画はリーマンショックの2年前から始まります。

クリスチャン・ベイル演じる、人とのコミュニケーションが苦手な投資会社の社長が住宅市場の異変に気付くところから始まります。

その当時、誰もが投資対象として安全だと疑わなかった住宅市場なのですが、リーマンショックの2年前にすでに異変は起きており、そこに気付いたのです。

そこから銀行マンに嘲笑されたり、投資家からは気が狂ったと呆れられながらも2年間自分の信じる道を突き進みます。

時を同じくして、ライアン・ゴズリング演じる銀行マン、他の投資会社の社長や、資金運用している兄弟が住宅市場の異変に気付きます。(それぞれの方法で)

ここで面白いのは全員周りからバカにされながらも、己の信じる道に向かって進んでいくという事、確かなデータと情報収集によって確信的に自分の道を進んでるのです。

いかにシステムを疑い、周りに流されずしっかりと自分で考えて、確かなデータ分析と情報収集を行い、状況的に困難になっても最後まで自分たちを信じた人たちの物語です。

 しかしなが、大喜びする人は誰1人としていません。それはなぜなら、彼らの勝利は世界経済の破綻だからです。

誰が出てるの?

この作品には下記のような人たちが出ています。

ブラット・ピット
クリスチャン・ベイル
ライアン・ゴズリング
ティーブ・カレル

ブラット・ピットは資金運用する兄弟を手助けしてくれる元銀行マンという役で出て来ます。(実在する人物がモデル)

その人が、しっかりと伝えてくれます。「俺たちの勝利は世界経済の敗北。何が起こるのかしっかり想像しろ。はしゃぐな。」と兄弟を戒めるのですが、そのセリフが象徴しているように、大金を手にしてもどこか暗い・重いトーンで描かれています。

オススメなの?オススメじゃないの?

これは本当にオススメしたいです。特に今コツコツ頑張っている人、自分で考えて、自分で決めて、自分を信じて頑張っている人を勇気付けてくれる作品になっています。

デートで見ても大丈夫?

なかなか難しい内容なので、パートナーに解説を求められるかもしれません。私は1人で見たのですか、もし解説を求められながらの鑑賞だったら、映画についていけてなかったかもしれないです。それぐらい冒頭は専門用語が出てきます。

カップルで見る場合は、パートナーに解説を求められてもいいように、リーマンショックについて少し予習しておいてもいいかもしれないですね。

まとめ

『マネーショート』は本当に映画館で見たかったなと思いますが、このタイミングで見たからこそ学びの多い映画になったかもしれません。

何かに向かって迷いながらも頑張っている人に是非とも見てほしい作品です。