映画の話をします

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映画、海外ドラマ、僕の好きなもののことを書いていきます

映画『シャイニング』感想。ネタバレ無し/パッケージの印象とは異なるダイナミックな映画

続編の『Docter sleep』の予告編が公開され、このタイミングだ!ということで『シャイニング』を見たので感想をまとめたいと思います。

※『Docter sleep』のあらすじやトレーラーは『シャイニング』のネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。このブログでは『Docter sleep』の紹介はしておりません。

 

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画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/

こちら『シャイニング』は1980年の映画ですが、そんなに古さを感じませんでした。約40年前の映画とは思えない。

有名なパッケージ(ジャック・ニコルソンの顔のやつ)から受ける印象として「これはホラー映画なのか?」と思っていましたが、しっかりホラー映画でした。

 

どんな映画?

雪原地帯のホテルが舞台。冬のあいだ閉鎖されるホテルの管理を任された主人公のジャックは妻と息子を連れてホテルに暮らし始めます。

このホテルで、さまざまな怪奇現象におそわれ、そのうちにジャックの様子がおかしくなっていくという内容の映画です。

単純な「モンスター怖い」というわかりやすい化け物が出てくる怖さではなく、「あらゆる謎が組み合わさることにより、気づかぬうちに得体の知れないもの中にいる恐怖」を味わうことが出来ます。

明確な説明がない為、難解な部分があり、また演出に込められた意図を読み解いていく必要があります。(私もよくわからないところが多かったので、見終わった後に解説記事を読みました。)

 

面白いの?面白くないの?

印象としては「難解」でした。約40年前の映画なので、最近の映画と比べると間延びする印象はあります。

しかしながら、約40年前の映画とは思えないほどダイナミックに描かれており、古さを感じません。

 

どこが面白いの?

この映画に面白さを見出すとすれば、演出に隠された製作者側(スタンリー・キューブリック)の意図を読み解いていく部分ではないかと思います。

この映画は、ただ目の前で起こっていることを見ているだけでは理解できないことが多いと思います。

単純に説明も少ない(というかない)です。
なので、「見るぞ!」「理解するぞ!」という気で見る必要があります。
だからこそ根強い人気なのかもしれませんね。

 

どんな特徴があるの?

映画を見ていて特徴的だなと感じたのは音楽です。ホラーシーンの直前では耳鳴りのような音がなったり、恐怖心を刺激するホラー音楽が流れます。

とても印象的で、映画を見た後でも音楽を思い出してゾワッとさせられるくらいです。

 

また、何が起こっているのかわからない恐怖、襲われる恐怖、雪山で外界から閉ざされ逃げられない恐怖、などなどさまざまな恐怖を感じることが出来るのも特徴的だと思います。

 

オススメなの?オススメじゃないの?

これは是非見ておいた方がいいと思います。ホラーの金字塔とまで言われている作品ですし、現代ホラーに通づるエッセンスがすでに1980年にはすでに存在していたことを感じることが出来ます。

また、続編となる『Docter sleep』の公開も2020年に控えていることも、今見ておいた方がいい理由の1つです。

 

デートで見ても大丈夫?

デートでもオススメです!見終わった後に「あれはどういうことなの?」「ラストのシーンの意味は?」と語り合うことが出来そうです。

現代のホラーやヴァイオレンス系映画に慣れている人であれは、ヴィジュアル的に激しいシーンもありません。

 

まとめ:良いと言われているものには理由がある

ずっと見たいと思っていた『シャイニング』ですが、もう少し早く見るべきだったなと思います。

今後も良いと言われている歴史的な映画は積極的に見ていきたいと思いました。

続編の『Docter sleep』も楽しみです。
注意点として『Docter sleep』の情報に触れる前に『シャイニング』を見た方がいいです。そっちの方が楽しめます。

私もトレーラーは見てなかったのですが、『Docter sleep』あらすじを読んだだけで、ばっちり『シャイニング』のネタバレになっています。

「シャイニングまだ見てないよ」という方はご注意を。

 

映画『ハウス・ジャック・ビルド』感想。ネタバレ無し/こんな感情になった映画は初めて

映画『ハウス・ジャック・ビルド』を観てきましたので感想をまとめたいと思います。
※書き上げて感じたのですが、本当に内容がないものになっています。ご注意ください。

 

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画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/

 

どんな映画?

一人の建築家であり殺人鬼を描いた作品。過激なシーンが全編続く映画となっており、完全に見る側を選ぶ作品となっています。

主人公と、ある人物の語りから始まり、その二人の会話で物語が進んでいきます。ちょうど主人公のジャックが自分がやってきたことを告白するようなカタチです。

5つの事件をベースに語られるのですが、どれも残忍な殺人の話です。

主人公は終始人を殺し続けるのですが、内面的な部分を詳細に語られることがないので、まったくもって感情移入が出来ませんでした。

まさに、目の前で起こっていることをただ見ているだけの状態。理解が及ばない範囲で映画は進んでいきます。

 

面白いの?面白くないの?

「理解が及ばない」という表現が一番感情にフィットします。

しかしながら、製作者側の表現したいことが描かれている感じは映画を通じて感じることが出来ました。やり切ってる感。

ただ、内容が内容だけになかなかヘビーです。私が感じたのは、ジャックという主人公を通じて製作者(監督)の主張したいことが表されているのではないかと言う事。

歴史的なもの、宗教的なもの、主義、主張、製作者から見えている世界がジャックという主人公を通して表出されているのではないかと感じました。

 

どんな特徴があるの?

特徴的なのは、ところどころに歴史的資料映像が使われているところ。それが、製作者側の主張したいことが詰まっているように感じました。

また、主人公自身が自分の内面を語る時は、黒板に書いたような絵で抽象的なたとえ話で解説されます。

エピローグも特徴的で、それまでの本編とは全く毛色が違います。5つの事件を語っていたかと思えば、急に登場人物が主人公と、ある男だけになります。「それまで起こっていたことはどうなったの?」という状態に陥れられます。

部分的に切り取ってみると、演出など納得というか受け取ることが出来るシーンはあるものの、全編通してアートな領域で、本当に理解が及びません。

 

オススメなの?オススメじゃないの?

これはまったくもってオススメとはいいがたいです。これはこれで面白い作品なのかもしれませんが内容が重すぎるし、残忍なシーンが多いし、苦手な人は絶対苦手。

確信めいた説明もなく、目の前で起こる殺人という事象と抽象的な会話が繰り広げられるだけ。サイコパス系のキャラクターは好きなつもりでいたんですが、本当につもりだったんだなと思い知らされるまでの理解の及ばなさです。

そんなものをオススメすることはできません。

 

デートで見に行っても大丈夫?

これは私はデートでの鑑賞はオススメできません。内容が本当に理解できなさすぎるので、パートナーと一緒に見た時にどういう会話になるのか想像ができません。

場合によっては一緒に見たことを後悔するかもしれません。

デートでの鑑賞をお考えの方は、事前にご自身でチェックすることをオススメします。

 

まとめ:こんな感情になった映画は初めて

映画はが終わった瞬間「たぶん二度と見ないな」という想いになりました。理解が及ばなすぎるし、意味が分からなすぎるし、それでも殺人シーンはあるし。そういう意味ではなかなかな恐怖を感じました。

しかしながら、映画を観た感想として今まで味わったことのないものを感じられたという意味ではよい出会いだったのかもしれません。

見終わって数時間たった今では、「やっぱもう一回見ないとかな」という感情に変遷しつつあります。とは言え、内容は本当に重たいので、それはしばらく先になりそうです。

 

 

映画『ゴジラvsデストロイア』感想。ネタバレ有/歴史は繰り返してしまう

ゴジラ キング・オブ・モンスターズを見てから気になっていたのでAmazonプライム・ビデオで見ました。プライム会員だと無料で見れます。
※注意:この記事には1954年版『ゴジラ』と『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

 

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 画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/


どんな映画?

ゴジラが住処にしていた島が消失するところから物語は始まります。そして、ゴジラの体が赤く発光し温度が上がり続け、このままでは大爆発を起こし地球消滅してしまう。人類はこれにどう対処するのか?というのが物語の大筋です。

私は1995年公開当時『ゴジラvsデストロイア』を劇場には見に行けず、レンタルで見ていたのですが、もう24年前の作品になるので内容全然覚えてなかったです。

当時の映画公開時のキャッチコピーは「ゴジラ、死す。」

 

面白いの?面白くないの?

これはただのモンスター映画ではなく、それぞれの意味を理解しながら見ることでどんどん面白くなる映画だと思います。

 なぜゴジラは生まれたのか、そして今滅びゆこうとしているのか。そして、このタイミングで現れるデストロイアという存在。ゴジラジュニアの存在。

歴史は繰り返し、人は過ちを繰り返す。そんなメッセージ性を受け取ることが出来ることで何倍にも面白く感じることができるんじゃないでしょうか。

1995年の作品ですが、今見ることによって、また公開当時とは受け取り方が変わるんじゃないかなと思います。

 

どこが面白いの?

今回の『ゴジラvsデストロイア』は1954年に公開された一番最初の『ゴジラ』との繋がりを強く感じます。

実は私も今回知ったのですか、芹沢博士というキャラクターは1954年版の『ゴジラ』から登場してたのですね。

ゴジラvsデストロイア』では、そのキャラクターの孫が出てきたり、1954年版の『ゴジラ』でゴジラを葬った兵器「オキシジェンデストロイヤー」が出てきたりします。

(芹沢博士も「オキシジェンデストロイヤー」も『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』にも出てきましたよね。)


どんな特徴があるの?

1995年の映画なので、ゴジラや戦闘機は着ぐるみやミニチュアで撮影されています。
CGに見慣れてしまっていると、少し違和感がありますが、1995年当時にこれを撮影していたのかと思うスゴイとしか言いようがないです。ゴジラのサイズ感もほぼ違和感なく描かれています。

 

オススメなの?オススメじゃないの?

キャラクターに込められたメッセージ性を紐解くことが好きな人には是非オススメです。

ゴジラが持つ意味と、ゴジラを倒すために作られた兵器でデスロイアが生まれてしまうという意味。

ゴジラが滅びゆきその先に何が起こるのか、映画のラストで描かれています。そこにも意味が込められていると私は感じました。

 

デートで見ても大丈夫?

パッと見は少し古いモンスター映画なので、怪獣が苦手なパートナーとはオススメできません。

ただ、キャラクターや存在に意味を見出せるパートナーであれば、十分に語り合うことができるテーマではないかなと思います。

人とは、戦争とは、テクノロジーとは、人の業に触れる会話になりそうです。パートナーとの間柄を見極めてから鑑賞することをオススメします。

 

まとめ:いつも先入観が邪魔をする

正直モンスタープロレス映画だと思って軽く鑑賞としてました。しかし、それぞれのキャラクターに込められたメッセージ性に迫ることで、重厚な感覚に陥ります。それは、今の時代だからこそ言えるのかもしれないなという感覚にもなります。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズで興味を持ったよ」って人でも楽しめる内容になってると思います。

是非、滅びゆくゴジラの結末をご確認ください。

 

映画『プロメア』の感想。ネタバレ無し/自分の信念を貫く力強さ

先日、現在公開中の『プロメア』を見てきたので、感想をまとめてみます。

 

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画像出典元:filmarks.com/https://filmarks.com/

 

どんな映画?

今回の『プロメア』は、現在人気沸騰中で新宿tohoシネマズはどの回も満席になるほどでした。

内容はというと、『バーニングレスキューというレスキュー隊に所属する主人公が、バーニッシュという火を操るテロリストに立ち向かっていくうちに、地球の存亡をかけた秘密を知り、地球滅亡を防ぐために熱き魂を燃やす物語』です。めちゃくちゃ簡単に言うと消防士が活躍する話です。

 

面白いの?面白くないの?

久しぶりに熱い男の話を観ることが出来たなと思いました。

映画は冒頭からアクション前回のフルスロットルです。メカ好きにはたまらない演出が盛りだくさんです。

通常、現在のアニメは3カ月~6カ月かけて12話~24話でストーリーを展開させていくことが主流です。

今回の『プロメア』は12話分の良いところだけをギュッと濃縮させた話になっているのでとても濃厚な2時間となっています。

冒頭から中盤はテンポよく進み、終盤は2転3転する展開で見ごたえばっちり。最後までブレない主人公が熱くて最高です。

 

どんな特徴があるの?

特徴としては、『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』といったアニメの製作陣が再集結しているところ。共通して言えるの、心に突き刺さるストレートな熱い台詞、迫力の作画によるアクション。

また今回は声優陣に松山ケンイチさん、早乙女太一さん、堺雅人さん、古田新太さんが参加されています。皆さん完全にやりきっておられてめちゃくちゃカッコいいです。

 

オススメなの?オススメじゃないの?

細かいことを気にしないで熱くなりたい人に本当におすすめです!

また、普段アニメを観ない人にも是非オススメしたい作品です。アニメのきっかけとしては、とっつきやすいのではないでしょうか。

 

デートで見に行っても大丈夫?

ぜひぜひとオススメしたいところですが、パートナーの好みによって分かれるところかなと思います。

熱い男の話、信念の話。メカもの。このような内容に共感してくれるパートナーであればぜひぜひ一緒にみるとよいと思います。

そうでなければ、一人で見た方が相手に気を遣うことなく熱くなれるのでオススメです。

 

まとめ:信念と信念のぶつかり合い

細かいことは気にせずに、自分の信念を貫く。そんな者同士の戦いを描いている作品になっています。今回も前情報は一切なしで観ましたが、しっかりと楽しめました。

作品冒頭でわかりやすくテンポよく説明をしてくれます。アニメに慣れてないよって方にもオススメなので、ぜひチェックしてみてください。